出不精男の日常と襲撃

日々の出来事を淡々と。

或るひと欠片の怪物。

こんにちは、管理人です。

今宵は、愚かな男の奇妙な物語をひとつ....

 

 

 

疲労というものは溜まりやすく、又それは一時の休息を得ない限り、感覚としてひたすら残り続け、とかく厄介な状態なのである。

今回の事件は同じ共通点を持った「厄介なもの」の仕業であるのは相違なく、異なるところといえば、その異形の姿。そう、形として存在しているものの所謂恐怖に端を発している.....

 

仕事と一括りに言えど、様々な種類がある。人と接する、接しない、技術力や専門知識が必要、同一作業を同じペースで淡々とこなす等、社会のニーズに合わせた職種は膨大である。

私はそんな職種のなかでも、人と接する事を前提にした職業に就いている。何十人という人々と顔と顔を合わせているので、自分自身の顔面のコンディションにはそれなりの気を使わなくてはならない。しかし、私はそのようなお客様第一主義のような崇高な意識は持ち合わせておらず、むしろ素材の旨味を重要視するボーントゥービーナチュラルフェイス主義なのである(我ながら全く意味がわからない)。

事件当日(夜勤明けの朝、つまり業務終了間際にあたる)、私は自らの顔面の違和感に苛まれつつ、前述したナチュラルボーン某の精神を実践し、無心で業務に没頭していた。

ここで敢えて言わせてもらうが、私の鼻は他の人のそれより大きい。故に鼻腔の広さも常人とは異なる広さなのである。そう、私の顔面の違和感はこの巨大な鼻腔から発せられているのである。

仕事を終えた私は急いでトイレへ行き、一人になったことを確認して、己の顔面にそびえる洞窟に、指という名の藤岡弘探検隊を突入させた。

そこに待ち受けていたのは、柿の種を三等分したぐらいの異形の怪物「鼻○そイエティ」であったのである。

百戦錬磨の藤岡弘探検隊も、その事実に驚愕する他なかった。しかし、その怪物をそのまま育てることは、私に社会不適合者の烙印を押されるという危険性を感じさせたため、捕獲作業に取り掛かった。

私は、指という名の藤岡弘探検隊兼鼻○そ捕獲器を駆使し、すぐさまその怪物を捕獲し、広大なる自然へと帰したのであった。

 その後の怪物の行方は誰も知らない。

~終~