出不精男の日常と襲撃

日々の出来事を淡々と。

「黒い家」レビュー追記。


黒い家 感想 貴志 祐介 - 読書メーター

 

サイコパスという言葉に関して、現在では「異常心理」や「異常犯罪者」というイメージが強く根付きつつある。昨今の犯罪は複雑化、異常化、計画の緻密化の一途を辿っており、この名称がここまでメジャーになった要因も、そのような「異常犯罪」の増加が大きいといえる。

しかしながら、このサイコパシー(反社会的人格)を作り上げるのが遺伝による影響、つまり先天的なものなのか、それとも周囲の環境、後天的な影響によるものなのかは解明されていないし、専門家による解釈も区々である。

もっとも、それが分かれば今ごろは犯罪は激減しているはずである。

しかし異常犯罪は増え続ける一方で、更に残忍さを増しているのが現実。

 

この作品はそのような反社会的人格、異常犯罪の増加に警鐘を鳴らしている、というか鳴らしまくっていると思う。

 

これを読んだ後に、「良心の呵責」について少しだけ深く考えた。普通、人間が何か悪い事をする際には迷いが生じる。そこに良心があるから。でも、迷いが生じない人間もいるというのは事実。それはニュースとかを見てればなんとなく分かる。

人間ってのは気付かないうちに変化を続けていて、気付いたときには「人間らしさ」ってものを忘れてしまっているのかもしれない。